〔097〕大塔山 (1,122m)

2012年11月18日


関西百名山に戻る

和歌山県東牟婁郡古座川町
日本風景街道熊野より
  古座川町と田辺市にまたがる標高1122mの山で、紀南の山の中でも中心的な存在で、法師山や野竹法師などが見渡せます。 登山道が整備され登山客でにぎわうようになりました。その頃から、本州南限で
あるブナ林が衰弱し始め、現在ブナを守り育てる対策が進められています。
Road Map :阪和道を南紀田辺ICで下りてR371から県道229号線に入り大塔橋に向う。
Route Map:足郷トンネル東口の林道ゲートから山頂を往復する。
    標高差:555m
累積標高差:1,116m(電波の乱れ?)
関西百名山』 増水の為、楽しみにしてた沢道登りは断念する。
コースタイム:4時間50分(休息時間含む)
登り:2時間31分
下り:2時間10分
おおとうさん
前日の移動
  雨が降り続いているが、明日の天気予報は晴れとなっているので、これを信じて昼過ぎに家を出る。
夕刻、紀伊山地に入っても雨は降り止まず気分はブルーとなる。 カーナビ上に違う大塔山が出てしまい、間違ってR311に入ってしまい、大きく遠回りして登山口に入れたのは夜の9時過ぎとなった。
予定通りに大塔橋の道路脇で車中泊して少し明るくなった
6時10分に出発する。 気温は9℃であり暖かい。
大塔橋の東側が登山口となっていた。昨日の大雨の増水を
心配して長靴とする。 登山口からは沢に向って下って行くが、
あちこちに滝の様に水しぶきが落ちてきていた。
最初の渡渉地点にて増水から長靴を越える水位となっていた。
靴を脱いで渡る手はあるが、夏なら兎も角、この季節にそれはやりたく
ないし、この先の増水を考えると無理して沢道を行かない方が良いと
思えたので、ここで断念することにした。 未練を残しながら引返す。
渡渉断念地点にあった無名滝。 無名滝ですら
この水量なので、大きな滝に期待したのである
が、我が精神力ではそこまで達することはなか
った。
林道入口のゲートを開けてやろうとも思ったが、しっかり
鍵が掛かっていた。 ゲートを越えて林道を歩き始める。
足郷トンネル東口に移動して、もっとも歩きたくなかった
尾根コースを往復することにした。 6時36分に再出発。
前方に ”足郷山”(889m)が見えて来た。
あれを越えて行くのだろうか。
地道ではあるが車が充分走れる林道をテクテクと歩くが、
思っていたよりと随分と長い。
樹林帯に覆われた登山道を進んで行く。
足郷山へは登ることなく裾野をトラバースして行く。
林道歩き31分にて登山口に着いた。
林道はまだ続いている。
緩やかに尾根道を進む。
トラバース路を抜けると尾根道となるが、
スギ、ヒノキの植林帯で相変わらず展望はない。
1時間06分にて標識のある地点に登り着くが標識には
何が書いてあるのか読めなかった。 山頂まで3kmの表示が
ありまだまだ遠いことだけは判った。
緩やかに登り続けて何やらピークが見えて来た。
更に下りが続き、下山時の登り返しが堪えそう。
最初のピークから大きく下って行く。
これだから尾根道は好きになれない。
小さなピークに登り着く。
当然、鞍部に下りて登りに転じる。
紀伊山地特有の雨に流され、木の根っこがむき出し
の登りとなる。木の根っこ道は歩き易くて好きだ。
そして下りに転じる。
初めて大きく展望が開けた。 あれが大塔山なのか?
ここから先は登山道らしい道となる。
ステップの無いフラット斜面の登りなると
脹脛に効いて来る。
山頂直下では両側のシカ避けネットが迫り、
一人がやっと通れる隙間となる。 これを抜ければ山頂だ。
山頂近くになると真新しいシカ避けネットが現れる。
2時間31分にて ”大塔山”(1,122m)に着く。
山頂はシカ避けネットで囲まれ風情はゼロ。
くたびれ儲けの山頂でクリームパンで
朝食とし、9分程休憩する。
本来ならここから登って来た沢道コースの登山道を見る。
ここから沢に下ってみたい衝動に駆られしばし悩むが、
この判断ミスでこれまで散々苦労しているので、
今日は大人しく尾根道を引返すことにする。
山頂からは西面の展望が開けており、例によって同定は出来ていないが、
登ったことがある ”法師山”が見えている様だ。
少し下山した所から沢道コースの登山道が見えた。
滝を経由して登りたかったなー。
沢道コースを登った時の下山道に考えていた所を探しながら
下山して行くが、標識は無く二つ目のピークに踏み跡を見付けた。
但し、確証は無し。
下り時の登り返し。
下山なので当然下って行くが・・・
大きな登り返しが何度も出てくる。
天気が良くなってきて明るいトラバース路を下山して行く。
登山口から林道を歩き下山2時間10分にて林道ゲートに戻る。ハイカーは一人も居ない寂しい山歩きだった。
沢道を登りたかった
  大塔山は沢道を登り滝見物とすると決めていたので、今日の増水による断念は至極残念である。
夏なら何度も靴を脱いででも渡渉したのであろうが、この季節のドボンは辛いので断念してしまった。
次回にはヒルの出ない、沢水の少ない時期にリベンジしてみたい。
林道崩壊
  県道229号線を子ノ泊山に移動するのであるが、途中に林道崩壊があり幸いにも鉄板で車は通れる様に補修されていた。 しかし、鉄板が引いてあるだけであり車で通過するのは恐かった。
和田川沿いの県道229号線は崖っぷちの細い道で渓谷美が凄く、見入りながら車を走らせた。
和田川は渓谷美と共に見事な紅葉が随所に見られた。
先を急いだので写真を殆んど撮ることなく車を進めた。
'12年11月の南紀の山遠征
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